ですが、その先は予想以上に困難を極めました。例えば、初めて訪れたユーザーに対して「まずはガイダンスを提供する」という選択と、「すぐに検索できるようにする」という選択があるとします。どちらも間違いではないだけに、個人の感覚によりジャッジも異なる。個々が持つ感覚値や暗黙知を具体化し意見を集約させることは並大抵のことではありませんでした。自分の中に軸を持ちながらも、全体のコンセンサスを取りながらサイトのポテンシャルを最大限引き出すことは想定以上の時間と労力を要しましたが、こだわりを貫いて正解だったと思います。リニューアル後はサイトに興味を持つ人が増え医師担当側からもサイトに対して多くの意見が寄せられるようになりました。共に良くしていくという思いが以前よりも高まったと思います。結果的に企画からリリースまで1年の歳月を要しましたが、会社にとっても、自分にとっても、大きな結果を残すことができたと自負しています。

[取材日：2015年10月　現在は、マーケティング担当 課長として活躍中。]